2016-01-01から1年間の記事一覧

年間第11主日(ルカ7:36-8:3)

今週の福音朗読は「罪深い女を赦す」物語です。罪が赦されるとはどういうことなのか、物語を通して学ぶことにしましょう。先週の司祭叙階金祝記念ミサは皆さんの熱心なお祈りのおかげで、立派に終えることができました。萩原神父さまもとても喜んでおられ、…

年間第10主日(ルカ7:11-17)

年間第10主日C年は、「やもめの息子を生き返らせる」という場面が選ばれました。この物語は、人間に対する神の特別ないつくしみを教えてくれます。神のいつくしみが人間のどのような姿に注がれるかを学び、お一人お一人、生活との結びつきを考えてみましょ…

キリストの聖体(ルカ9:11b-17)

キリストの聖体の祭日です。イエス・キリストがわたしたちを養う食べ物になってくださいました。そしてこの不思議なわざに、弟子たちの手足で届けていくという弟子たちの協力を求められました。人間の考えを越えた神の働き方について学ぶことにしましょう。…

三位一体の主日(ヨハネ16:12-15)

三位一体の祭日を迎えました。父と子と聖霊の唯一の神をたたえる日です。三位の神をたたえる確かな動機、きっかけを探すことにしましょう。わたしは以前、次のような書き置きをして出かけることをよくやっていました。書き置きには3つのことが書かれていま…

聖霊降臨の主日(ヨハネ14:15-16,23b-26)

聖霊降臨の主日を迎えました。天に昇られたイエスは、父なる神と御子イエスとの愛である聖霊を、弟子たちに注いでくださいました。聖霊の注ぎによって、天に昇られたイエスのわたしたちに対する愛を知ることができます。聖霊の恵みに、どのようにすれば感謝…

主の昇天(ルカ24:46-53)

「イエスは、そこから彼らをベタニアの辺りまで連れて行き、手を上げて祝福された。そして、祝福しながら彼らを離れ、天に上げられた。」(24・50-51)主の昇天の祭日を迎えました。弟子たちとイエスとの距離は離れたのでしょうか。より近くなったのでしょう…

復活節第6主日(ヨハネ14:23-29)

「事が起こったときに、あなたがたが信じるようにと、今、その事の起こる前に話しておく。」(14・29)復活した主は聖霊の約束にわたしたちの目を向けさせようとしています。聖霊が働くその時に向けて、わたしたちも準備を急ぎましょう。先週月曜日、ステキ…

復活節第5主日(ヨハネ13:31-33a,34-35)

「今や、人の子は栄光を受けた。神も人の子によって栄光をお受けになった。」(13・31)事実はこれとは正反対の出来事が起ころうとしているのに、イエスはあえて「栄光を受ける時が来た」と言われました。イエスの心の内を、探ってみることにしましょう。日…

復活節第4主日(ヨハネ10:27-30)

「わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしに従う。」(10・27)イエスの言葉は自信に満ち、確信を持って語られています。わたしたちもイエスの自信に満ちた言葉に少しでも答えることができるように、御言葉に耳を傾け…

復活節第3主日(ヨハネ21:1-19)

今回の辞令で上五島の浜串教会から田平教会へ赴任してまいりました中田輝次(ナカダコウジ)神父です。どうぞよろしくお願いいたします。昭和41年の3月12日生まれ、平成4年3月17日の信徒発見の日に司祭に叙階されて、24年目を歩んでいるところです。上五島を…

神のいつくしみの主日(ヨハネ20:19-31)

皆さまと主日のミサをささげるのも最後となりました。今週は「神のいつくしみの主日」と名付けられた主日です。長崎教区で転勤の絡む教会は、ほとんど、今週がお別れの説教となっていることでしょう。福音朗読は復活のイエスが弟子たちに現れる場面、特にト…

復活の主日(日中)(ヨハネ20:1-9)

あらためてご復活おめでとうございます。復活の卵に「当たり」が入っていた人もおめでとうございます。福音朗読から、「見て、信じた」というヨハネの理解に少しでも近づくことにしましょう。今から6年前のことです。当時司祭館では信者の賄さんが働いてく…

復活徹夜祭(ルカ24:1-12)

主の御復活おめでとうございます。浜串小教区の皆様と御復活のあいさつを交わすことができるのは今年が最後ということになります。今年の復活徹夜祭のメッセージから、浜串小教区の皆さんへの最後の呼びかけを見つけてみたいと思います。ルカ福音書の復活の…

聖金曜日(ヨハネ18:1-19:42)

聖金曜日、主イエスがわたしたちのために十字架で命をささげてくださいました。主の受難の神秘を、わたしたちが確信をもって証しできる、そのためのきっかけを見つけたいと思います。わたしたちは、心のどこかで、「イエスさまは十字架にかけられたのであっ…

聖木曜日(ヨハネ13:1-15)

聖なる三日間が始まります。聖木曜日はその始まりの日です。これから起こることをすべてご存知でおられるイエスにとって、この三日間は弟子たちへの遺言の日々であり、すでに十字架上の苦しみを覚悟する日々であり、復活して御父に栄光を帰する日々でもあり…

受難の主日(ルカ23:1-49)

受難の主日、イエスが弟子たちと過ごす最後の一週間をたどっていきます。わたしたちも、イエスが弟子たちに最後まで示される愛と模範を確かめるために、イエスの後について行きましょう。今年の受難の主日は、わたしもみなさんとの最後の聖なる一週間という…

四旬節第5主日(ヨハネ8:1-11)

今週四旬節第5主日の福音朗読として、姦通の現場で捕らえられた女性をイエスが救ってくださる場面が選ばれました。律法の目で見れば、もはや逃れようのない罪ある女性でしたが、イエスは思いがけない方法で彼女を救います。わたしたちも神から思いもかけない…

四旬節第4主日(ルカ15:1-3,11-32)

今週の福音朗読は、弟が我に返って反省している場面から学びを得たいと思います。弟は次の言葉をつぶやきました。「父のところでは、あんなに大勢の雇い人に、有り余るほどパンがあるのに、わたしはここで飢え死にしそうだ。」(15・17)父のところと、自分…

四旬節第3主日(ルカ13:1-9)

厳しかった冬の山場もようやく峠を越えた感じがします。今週四旬節第3主日は、2つの部分から成り立っていますが、後半の「『実のならないいちじくの木』のたとえ」について考えてみたいと思います。黙想会、本当にご苦労様でした。参加した方々の中には、2…

四旬節第2主日(ルカ9:28b-36)

「『これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け』と言う声が雲の中から聞こえた。その声がしたとき、そこにはイエスだけがおられた。」(9・35-36)声が聞こえて、イエスだけがおられたのは弟子たちへの合図です。合図を見逃さないようにして、今週の学びを…

四旬節第1主日(ルカ4:1-13)

「イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。そして、荒れ野の中を“霊”によって引き回され、四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。」(4・1-2)誘惑を受けるイエスの置かれている状況がここに描かれています。「聖霊に満ちてヨルダン川からお帰…

年間第5主日(ルカ5:1-11)

年間第5主日、水曜日からは灰の水曜日で四旬節になります。四旬節前の最後の年間主日に、「イエスがときおり見せる圧倒的なしるしに勇気づけられ、従う」こういう内容で黙想してみたいと思います。信徒発見劇の練習が大詰めになってまいりました。これから…

年間第4主日(ルカ4:21-30)

今週の朗読個所は先週の続きです。「はっきり言っておく。預言者は、自分の故郷では歓迎されないものだ」(4・24)という箇所から学びを得て、生活に活かす糧を持ち帰ることにしましょう。26日(火)、司祭団マラソン大会の日でした。直前の日曜日と月曜日は…

年間第3主日(ルカ1:1-4,4:14-21)

「イエスは巻物を巻き、係の者に返して席に座られた。会堂にいるすべての人の目がイエスに注がれていた。そこでイエスは、『この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した』と話し始められた。」(4・20-21)イエスは会堂内にいるすべての人…

年間第2主日(ヨハネ2:1-11)

6年前の説教案を、少し見直して今週の説教に充てたいと思います。今週の福音朗読に選ばれた「カナでの婚礼」の物語は、朗読の最後にあるように、イエスにとっての「最初のしるし」となるものでした。イエスが公の面前で、最初におこなった奇跡です。わたし…

主の洗礼(ルカ3:15-16,21-22)

主の洗礼の祝日を迎えました。イエスが洗礼者ヨハネから受けた洗礼から学び始め、イエスが授ける洗礼に思いを向けることにしましょう。マラソン大会の準備を先週月曜日に始めましたら、さっそく沿道で声がかかりました。わたしは練習初日ということもあって…

主の公現(マタイ2:1-12)

主の公現の祝日を迎えました。東方から拝みに来た占星術の学者によって、ユダヤ人の王としてお生まれになった幼子が、ついに諸国民の王として示されます。この礼拝によって、ユダヤ人だけでなく、異邦人もお生まれになった王の救いの力にあずかることが明ら…

神の母聖マリア(ルカ2:16-21)

みなさん新年あけましておめでとうございます。神の母聖マリアの守るべき大祝日です。日本の多くの人が新年をどこか祈りの場所に詣でて出発しています。わたしたちは真っ先に教会に来て、新しい年が祝福に満ちた年であるように祈ります。特に、神の母聖マリ…