2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

復活節第3主日(ルカ24:35-48)

何かに書き残された出来事には、三つの時間があると思います。福音書に当てはめて考えてみましょう。今週の福音朗読は、復活したイエスが弟子たちに現れ、ご自分の手足の傷をお見せになり、焼いた魚を一切れ食べて、語りかけるという出来事でした。この出来…

復活節第2主日(ヨハネ20:19-31)

復活節第二主日、「神のいつくしみの主日」を迎えました。この日に特別に名付けられている「神のいつくしみ」について、今週あらためて考えることにいたしましょう。朗読は復活した主がトマスを除く弟子たちに最初に現れる場面と、トマスも一緒にいるときに…

復活の主日(ヨハネ20:1-9)

あらためてご復活おめでとうございます。昨晩の徹夜祭からそれほど時間も経っていませんが、今日の朗読箇所に選ばれているヨハネ福音書から、昨日とは違った点を取り上げてみましょう。今日の朗読では、実際には復活した主と出会ってはいませんが、弟子の一…

復活徹夜祭(マルコ16:1-7)

主のご復活、おめでとうございます。今日、一人の方が洗礼と堅信の秘跡をお受けになり、私たちの教会に新しい家族が加わります。たいへん明るい話題です。明るい話題と言いましたが、明るさはどこから来るのでしょうか。それは、光のおかげです。この教会に…

聖金曜日(ヨハネ18:1〜19:42)

今日聖金曜日は、世界中でミサが行われない日です。ミサが成り立つためには、パンとぶどう酒がイエス・キリストの御体と御血に変化しなければなりません。「みな、これを取って食べなさい」「みな、これを受けて飲みなさい」この聖変化の言葉を唱える部分が…

聖木曜日(ヨハネ13:1-15)

今年の聖木曜日は、司祭職の制定について話したいと思います。聖体の秘跡を定められた最後の晩さんの出来事は、同時に司祭職を制定された日でもあります。司祭職と言いましたが、司祭職の中には三つの務めが含まれています。それは、「祭司職」「王職」「預…

受難の主日(マルコ15:1-39)

今日私たちは、主のエルサレム入りをミサの始めに取り入れました。人々の期待の中でエルサレムに入ったのに、福音朗読の中ではイエスは不正な裁判にかけられ、十字架の上で息を引き取りました。今日のミサの典礼は、いわば今週一週間をまとめて体験するため…

四旬節第5主日(ヨハネ12:20-33)

複雑に絡み合っているものを解きほぐすことは、なかなか根気のいるものです。中田神父のふるさとで、糸が絡んでどうにもならなくなった状態を「もとぐれる」と言っていましたが、たとえば荷造り紐がもとぐれると、どちらから引っ張っても出てこない状態にな…