2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

復活徹夜祭(マコ16:1-7)

主の復活おめでとうございます。今年の聖週間を、イエスの名前をどのように呼ぶかという切り口で考えてきました。今日、その答えが与えられました。私たちは復活の主を、「あの方」とお呼びします。与えられた朗読の中で、白い長い衣を着た若者は、イエスに…

聖金曜日(ヨハ18:1-19:42)

聖金曜日、主の受難を記念しています。マルコ福音書を解説した書物の中に、「思い起こし、物語れ」という本がありまして、上下二巻の書物で、合計一千頁ほどあります。「主の受難を記念する」という言い方に前から私は抵抗がありましたが、この本のタイトル…

聖木曜日(ヨハ13:1-15)

聖木曜日、主の晩餐を祝います。聖体の秘跡と、聖体を取り扱う司祭職の制定が聖木曜日の中心です。聖体は「与えられたキリスト」の姿を示します。「与えられたキリスト」の姿とはどういうことでしょう。「与えられたキリスト」と言いましたが、それは権威を…

受難の主日(マコ15:1-39)

受難の主日、聖週間が始まりました。私たちの主が成し遂げられる救いの御業を、最後まで見届け、復活の喜びを迎える大切な一週間としましょう。黙想会に参加した皆さん、本当にご苦労様でした。私が依頼することのできる神父様の中で、いちばん真面目に黙想…

四旬節第5主日(ヨハ12:20-33)

「はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」(12・24)四旬節の最後の日曜日にあたり、イエスがはっきりとご自分の死を意識して語られた言葉に耳を傾けましょう。使徒ヨハネ田邊徹神父…

四旬節第4主日(ヨハ3:14-21)

今週四旬節第4主日B年は、福音朗読から「声を聞く」ということについて考えてみたいと思います。初めは私がかつてお仕えした川添神父様の遺作となった著書「やぶ椿」を材料にして、後半は与えられた福音朗読から、「声を聞く」努力をしてみましょう。川添…

四旬節第3主日(ヨハ2:13-25)

四旬節第3主日はしばしば「サマリアの女」という、いのちの水についてイエスとサマリア人の女性が対話する場面が読まれますが、典礼の暦がB年の今年は「神殿から商人を追い出す」場面が朗読されました。与えられた朗読に沿って、学びを得ることにしましょ…