2002-01-01から1年間の記事一覧

聖家族(ルカ2:22-40)

今日は聖家族をお祝いしています。朗読は幼子の奉献を取り上げていますので、幼子を腕に抱いた人々に目を留めて、今日の福音を味わっていくことにいたしましょう。幼子イエス様は、律法の定めどおり両親に導かれて神殿に連れられてきました。それは、両親を…

主の降誕(夜半)(ルカ2:1-14)

主の降誕、おめでとうございます。今年のクリスマスメッセージを、次のようにまとめてみたいと思います。それは、「イエス様の誕生の意味は、離れた場所で説き明かされる」ということです。羊飼いがそのことをいちばんよく教えてくれます。天使は、喜びの知…

待降節第4主日(ルカ1:26-38)

いよいよ、主の降誕を目の前にしての日曜日になりました。「主よ、来てください」という声を、心の中でさらに確かなものにしていきたいと思います。母となった女性の気持ちというのは、どんなものなのでしょうか?出産を本当に間近にひかえた方の気持ちを一…

待降節第3主日(ヨハネ1:6-8,19-28)

昨日、いや一昨日だったでしょうか。保育園の園長先生に、テレビ番組を録画したビデオを渡しまして、この中に入っている「ウルトラマン」が大好きな少年に渡してくれとお願いしたんです。最近私はビデオテープ作りにちょっと興味を持ち始めていて、園長先生…

待降節第2主日(マルコ1:1-8)

今日の福音の招きを先に示しておきますと、「あなたたちはこれからまったく新しいお方を待ち望むのです。だから、期待に胸をふくらませなさい」ということになると思います。その呼びかけを届ける使いとして、洗礼者ヨハネが登場してまいりました。この五年…

待降節第1主日(マルコ13:33-37)

待降節、イエス様の誕生をお待ちする季節になりました。教会のカレンダーは、この待降節から新しい周期が始まります。今日はイエス様の誕生を待つということですから、この「待つ」という心構えについて、少し考えてみたいと思います。もう今週から、12月…

王であるキリスト(マタイ25:31-46)

みなさん大なり小なり、「団体」とか、組合とか、そういうものに関わっていたり、関わった経験がおありだと思います。間違っていたら申し訳ありませんが、たとえば連合婦人会。各教会の婦人会というひとつのまとまりがあって、それぞれの教会婦人会が、地区…

年間第33主日(マタイ25:14-30)

今日のたとえ話は、ほとんどの方が耳にしたことがあると思います。その中でさらに何か新しい発見をしていくというのは、私にとっても大きな挑戦です。それでも、やりがいのある仕事だと思っています。さて、たとえの中に出てくる「タラントン」という単位を…

年間第32主日(マタイ22:1-14)

今日から土日のミサは、胸元につけているピンマイクでお説教をすることになりました。新しい機材を寄付していただいて、感謝しております。以前と違って感度も良好だと思います。これでますます、「エー、あー、ゴホゴホ」など言えなくなりました。気を引き…

年間第31主日(マタイ23:1-12)

十一月に入りました。カトリック教会は今月を「死者の月」と定め、亡くなったすべての方々のために祈るように促しています。日曜日ごとのミサの中で、身近な方々を思い起こして、祈っていただきたいものです。また、今日のミサの中では、私たち長崎教区民の…

年間第30主日(マタイ22:34-40)

今日の福音の鍵は、「最も重要なものは何か」ということだと思います。そしてその答えは、私がこの目で見たことと、自分の体験によれば、「どうやったら伝えることができるか」を考えることだと思います。今週私は、手話のミサをしています。最も大切だと考…

年間第29主日(マタイ22:15-21)

季節の変わり目なのでしょうか?喉をやられまして、頭は重いし、からだも普段にも増して重く感じます。皆さんは風邪など引いておられないでしょうか?今日の福音で、あーこんな小さなところから、良いものが見えることもあるのだなあという想いで、一つの発…

年間第28主日(マタイ22:1-14)

先週「わたしがあなたを選びました」という本を、「詩集」と言い切ったのですが、届いた本を見たら、全体が一つの詩でできた「絵本」でした。思い込みで言ってしまい、申し訳なかったと思います。さらに悪いことには、先週紹介した一節が、たくさんの詩の中…

年間第27主日(マタイ21:33-43)

世の中にはえら〜い先生がいらっしゃるもので、埼玉県の熊谷市で産婦人科の副院長をしておられる、鮫島浩二さんという先生のお話から入ってみたいと思います。この鮫島副院長は、勤めておられる中山産婦人科クリニックで、子どもの特別養子縁組に熱心に取り…

年間第26主日(マタイ21:28-32)

昨日は太田尾教会でお説教したのですが、何だか打ちのめされたような気持ちでした。というのは、お話しする内容に、自分で納得しないまま入っちゃったからです。内心、「何を言っているんだろう?」とかつぶやきながらのお説教でした。太田尾の皆さん、許し…

年間第25主日(マタイ20:1-16)

今日皆さんと一緒に耳を傾けた朗読は、イエス様の物語を書いた四つの福音書のうち、このマタイだけが取り上げているものです。と言うことは、マタイが伝えたいイエス様が、ここにはぎゅっと詰まっているということになります。また、偶然かも知れませんが、…

年間第24主日(マタイ18:21-35)

今日のたとえ話、お金の貸し借りを引いて進めていますが、例えば今の教会のお説教で、お金のたとえを引いてお話をしたら、みなさんはどんなふうに感じるのでしょうか?私がもしも聞く立場であったなら、あまりたとえ話にお金の貸し借りを使いたくはないです…

年間第23主日(マタイ18:15-20)

御ミサの初めにもひとこと言い添えましたが、今日は長崎教区のすべての教会が、亡くなられたフランシスコザビエル島本要大司教様の追悼のミサを捧げております。私は、かつての大司教様を振り返るために、今日の朗読聖書から、一つの言葉を取り上げたいと思…

年間第22主日(マタイ16:21-27)

8月の鍛錬も終わって9月に入りました。今日の朗読は、イエス様が弟子たちに大切なことを打ち明けます。その様子を紹介するマタイは、「このときから」という言葉で始めております。このときからとはどのときからでしょうか?「このときから」について、二…

年間第21主日(マタイ16:13-20)

今週の福音は8月のこれまでの鍛錬・訓練の総仕上げみたいな朗読です。この一ヶ月間、イエス様は弟子たちを訓練するために、いろんな難しい場面に立ち会わせて、真の弟子はどう振る舞うべきかを教えてこられました。今日、その総仕上げとして、これまでの訓…

年間第20主日(マタイ15:21-28)

みなさんは、たとえば子供や孫の話す言葉を聞いていて、「よくまああんなことを思いつくねえ」と思うことはないでしょうか?わたしの身近なところで例を挙げますと、いよいよそこまで来ました小学生の球技大会で、あとで成績に見合ったところに連れて行って…

年間第19主日(マタイ14:22-33)

今月は、「弟子を鍛えるイエス様」という見方で福音書を考えようとしています。先週の課題は、「イエス様を固く信じる弟子は、ほとんど望みのない時にも望みをかける」ということでした。今週は、課題から先に示しますと、「イエス様の弟子になる道のりの中…

年間第18主日(マタイ14:13-21)

八月に入りました。「八月→暑い夏休み」と来ると、私は高校野球を思い浮かべます。あの暑い盛りに、全国から代表が集まって、一生懸命白球を追う姿は、18年前に卒業していても心を動かされます。皆さんも、多くの人が興味を持っているのではないでしょうか。…

年間第17主日(マタイ13:44-52)

皆さんはこういう経験がないでしょうか?長い付き合いの中で、ある人が180度性格が変わったというような体験です。たとえばちょっと自分と考え方の違う人に、今までだったらものすごく突っかかっていた人が、今はまるで別の人のように穏やかになっているとか…

年間第16主日(マタイ13:24-43)

子供たちの夏休みが始まりました。きょうのミサに参加した子供たちは、「夏休みになっても、私はミサに来て、神さまにお祈りしますよ」と言いに来た子供だろうと思っています。ときどき子供たちに言い聞かせているんですが、「お祈りに夏休みはありません」…

年間第15主日(マタイ13:1-23)

これは野菜作りが楽しいという方の声ですが、「野菜作りは、釣りと違って、努力したことが必ず報われる」のだそうです。私は、山に登ることにも、畑を耕すことにも気持ちが向かないので、「確かに野菜作りは必ず報われる気がするなあ」と納得する以外にあり…

年間第14主日(マタイ11:25-30)

きょうの朗読は、これまでの10年の中で、もしかしたらいちばん朗読した聖書の箇所かも知れません。みなさんも、あるいは何度も聞いたことのある聖書かもしれません。いったいどこでそんなに何度も読まれている聖書なのかというと、じつは、お葬式の時によく…

年間第13主日(マタイ10:37-42)

明日皆さんにお祝いして頂く霊名のお祝いを前にして、柄にもなく緊張しております。霊名のお祝いは毎年お祝いして頂いておりますが、十周年と重なったら、どういうお祝いになるのだろう?そう思うととても予想つかなくて、今からそわそわしております。婦人…

年間第12主日(マタイ10:26-33)

こうして教会にひんぱんにおいでくださる皆さんの中には、いろんな教会の役を引き受けたことのある方々がいらっしゃると思います。または、「研修会」−たとえばクルシリオ−に勧められて出かけていった方もおられることでしょう。そういうときに、こんな声を…

年間第11主日(マタイ9:36-10:8)

黙想会も無事に終わり、お話しは、いちおう耳から入れてきました。耳から入れてきましたなんて、変な言い方と思われるかも知れません。実はあまりよく分からなくて、録音したテープを、あとで繰り返し聞かないといけないなあと思っているところです。テープ…