2004-01-01から1年間の記事一覧

聖家族(マタイ2:19-23)

今日は聖家族の祝日です。御降誕の直後の日曜日にこの祝日は回ってきます。今日の朗読から、家族を支えてくださる神の力強い働きについて学ぶことにいたしましょう。身内の話で大変恐縮なのですが、家族と言えばやはり私も実の家族のことを思い浮かべます。…

主の降誕(日中)(ヨハネ1:1-18)

昨晩から私たちは主の降誕をお祝いしておりますが、聖書と典礼を毎週ためておられる方は次のことを確認してください。昨晩の聖書と典礼には「主の降誕(夜半)」というタイトルが記されていたと思います。そして、今日のパンフレットには「主の降誕(日中)…

主の降誕(夜半)(ルカ2:1-14)

主の御降誕おめでとうございます。今日説教のあとに洗礼式と堅信式が予定されていますが、救い主の誕生から、新しく生まれ出るということに少し結びつけながら話していきたいと思います。過ぎた日曜日にも話しましたが、救い主誕生の物語はマタイ福音書と今…

待降節第4主日(マタイ1:18-24)

馬込教会での話です。土曜日の朝ミサで、集まった方々に宿題を出していました。答えは分かったでしょうか。とりあえずどんな問題を出したのかも含めて、おさらいしてみることにしましょう。私が出した問題は、救い主誕生の知らせを大天使ガブリエルが知らせ…

待降節第3主日(マタイ11:2-11)

12月初め、長崎のとある病院に年配の女性を見舞いに行きました。訪ねようとしている病院が初めてだったのでずいぶん苦労して探し当てたのですが、探した甲斐がありました。見舞いを果たすことそれ自体は頼まれた者としての当然の務めですが、苦労して訪ねて…

待降節第2主日(マタイ3:1-12)

待降節の第2主日を迎えました。この週は決まって洗礼者ヨハネが登場することになっています。私自身も毎年言い続けております。毎年言い続けるので、皆さんの中で何人かは「待降節第2週は洗礼者ヨハネが鍵だ」という知識が身に付くかも知れません。私のほ…

待降節第1主日(マタイ24:37-44)

待降節、救い主の降誕を待つ季節が始まりました。今日の福音朗読を黙想しながら、救い主を待つことの大切さを味わっていくことにいたしましょう。朗読された福音は、マタイ福音書でした。これまでずっと、ルカ福音書が朗読されていたのが、今週からはっきり…

王であるキリスト(ルカ23:5-43)

今日、ミサの始まりのために、中田神父は侍者を伴って中央通路を通って入堂しました。少し今日のミサは違うなあ、ということを皆さんに意識してもらうためです。実際特別な日曜日でして、今日は教会のカレンダーの中でいちばん最後の日曜日、教会の一年の締…

年間第33主日(ルカ21:5-19)

いよいよ司祭館建設にあたっての解体作業が始まりました。最初の二日間は、手作業で壊し始めましたので、手際よく作業する大工さんたちの働きぶりに感心しておりました。いよいよ本格的に解体に取りかかった三日目からは、機械が入りまして、かなりの音を響…

年間第32主日(04/11/7)

私たちは復活を信じてここに集まります(ルカ20:27-38) 今日私たちは、十一月死者の月の、最初の日曜日を迎えております。特に馬込教会では、亡くなられた方々の追悼を目的として、早朝8時のミサに合わせて追悼ミサを行うことにしました。初めての試みなので…

年間第31主日(ルカ19:1-10)

土曜日午前中に海に出ました。冷蔵庫にあったはずのイトヨリがいつの間にかいなくなっていたので、いなくなったイトヨリを探しに海へ行ったのです。確か冷蔵庫に保管していたのは錦鯉のように大きなイトヨリでしたが、海で見つけたイトヨリは、少し小振りに…

年間第30主日(ルカ18:9-14)

三週間ほど前の木曜日のことです。この日は大明寺教会で朝ミサをするのですが、転勤してきて初めて、完全に寝坊して遅刻しました。たいてい私の目覚ましは5時頃になるようにセットしているのですが、木曜日のミサは6時半ですから、少し遅らせて鳴らすんで…

年間第29主日(ルカ18:1-8)

ずいぶん昔、25年も前の話になりますが、私が長崎の神学校に入って間もなくのことです。ある時私ともう一人同級生が、神学校の校則違反で三階建ての神学校の屋根裏に正座させられたことがありました。中学一年生のときの話です。正座させられた理由はちょっ…

年間第28主日(ルカ17:11-19)

十月に入ってすぐに思ったことは、急に風が強くなってきたということです。九月とは比べものにならないほど、日中はたえず吹いている感じがします。それなのに髪がなびかないのはなぜでしょうか。以前は風が吹けば髪がなびいていたような気がするのですが、…

年間第27主日(ルカ17:5-10)

最近の頭痛の種を一つ。最近気が付いたことですが、金曜日になると頭が痛いことがあるんです。ちょうどこの前の金曜日がそうだつたのですが、この曜日だけ頭が痛くなるんですね。それが、土曜日になるとあれつ?と思うくらい頭痛が引いてしまうんです。頭痛…

年間第26主日(ルカ16:19-31)

皆さんには各自「将来設計」というものがあるかと思いますが、多くの人が65歳になったらそれまでとはがらっと違う予定を考えていると思います。つまり定年後、ということです。司祭は現状では75歳が引退時期とされていますが、75歳では待ち長いので、65歳に…

年間第25主日(ルカ16:1-13)

今日の福音の中に、金持ち主人の財産を任せられていた管理人がたとえに出てきます。この管理人はこれまで主人の財産をかすめ取っていたことを告げ口されて追放されようとしていました。主人は時間を区切ってきました。「会計の報告を出しなさい。もう管理を…

年間第24主日(ルカ15:1-32)

先週休暇を取って五島に帰りましたが、例によって慌て者の私は、出発の時から大変な目に遭いました。伊王島9時47分に合わせて5分前に港に着くようにと信徒会館に降りてみたら、いつも停めてある場所に車がないのです。台風に備えて共同墓地のそばに動かし…

年間第23主日(ルカ14:25-33)

今日の福音は、弟子の覚悟を説いた大切な箇所です。ですが、イエス様は大変難しいことを求めておられると感じます。「父、母、妻、子供、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子ではありえない」(14:27)。こんなに難しい…

年間第22主日(ルカ14:1,7-14)

「一を聞いて十を知る」という言葉がありますが、夏休みが終わる前に、中学生の指導を何とかしてあげようと思いまして一日錬成会の案内を保護者向けに用意しました。錬成会の案内に盛り込む内容を話し合うために、前もって中学生を集めて話してみたのですが…

年間第21主日(ルカ13:22-30)

私たちは、いつも時間と場所の中に置かれて暮らしています。何を考える場合でも、この時間と場所を横に置いて考えることはできません。私が十年前にこちらの小教区にお世話になっていたらどうだったろうかと想像することは自由ですが、実際には今この時でな…

聖母の被昇天(ルカ1:39-56)

今日私たちは、聖母被昇天をお祝いしています。六世紀頃から、マリアの死去の日として東ローマ帝国内で祝われていた伝統が、七世紀には西ローマ帝国内の教会で祝われるようになり、カトリック教会の祝日として定着しました。1950年(昭和25年)、ピオ十二世…

年間第19主日(ルカ12:35-40)

「あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである」(12:40)。今日の朗読箇所の締めくくりで、鍵となる言葉です。「主人が帰って来て戸をたたくとき、すぐに開けようと待っている人」「主人が真夜中に帰っても、夜明けに帰っても、目…

年間第18主日(ルカ12:13-21)

私はここ数日、ペーロンのドラたたきのために練習に降りています。降りていってみると、職場で働いている人たちはほとんど見たことのある人ばかりでした。ところが、十代の若者たちがいっぱい漕ぎ手の中におりまして、「私が誰か分かるね」と言いましたら、…

年間第17主日(ルカ11:1-13)

今日の礼拝に取り上げられている三つの朗読のうち、信徒の方が朗読してくださった最初の朗読と、中田神父が朗読した福音とは、選び抜かれて慎重に組み合わされていると思います。一番目の朗読では、神がある町を滅ぼそうと心に決めたのに、アブラハムが一生…

年間第16主日(ルカ10:38-42)

今週の朗読箇所は、「マルタとマリア」という姉妹にまつわる話です。私はこの箇所読み、味わうときに、長い間一つの思いに縛られていたかもしれないなあと思いました。それは、「マルタとマリア、どちらがすぐれているか」「どちらがイエス様に気に入られる…

年間第15主日(ルカ10:25-37)

セミの羽。失礼。今日の朗読は皆さんあらすじをよく知っている「善いサマリア人」のたとえ話です。世の中には、このイエス様の話をそのまま生きてみたいという理想を掲げて、修道会の名前にそれをそのまま使っているところもあります。私たちも、助けを必要…

年間第14主日(ルカ10:1-12,17-20)

世の中、忙しくなったと言われますが、最近はそれに追い打ちをかけるように忙しい時代になってきました。「十年一昔」と言われていたのが、今では五年一昔、三年一昔になってきているのかも知れません。また、私の勉強不足かも知れませんが、最近になって「…

年間第13主日(ルカ9:51-62)

今日の朗読の中で、イエス様についていきたい人が、自分はこんな覚悟ですと決意のほどを表します。イエス様はそれを受けて、イエスの弟子は、こんな覚悟でいなさいと諭してくださいました。イエス様を信じることでついていこうとする私たちも、それぞれの覚…

年間第12主日(ルカ9:18-24)

すでに何人かの方はご存知かも知れませんが、馬込教会を撮影の舞台にして、月曜9時のドラマの撮影が行われました。私はその撮影の中で、結婚式を執り行う司祭として「ちょい役」で出させてもらっていますので、月九のドラマの最終回6月28日は、どうぞご覧…