2003-01-01から1年間の記事一覧

聖ペトロ・聖パウロ使徒(マタイ16:13-19)

今日は日付が6月29日で、聖ペトロ・聖パウロの祭日と重なっております。教会の聖人のお祝いも、日曜日のミサだけではなかなか祝うことができませんので、この日を良い機会にしてみたいと思います。ご存じの方もおられると思いますが、教会の聖人は、ほと…

キリストの聖体(マルコ14:12-16,22-26)

今日「キリストの聖体」の祝日を迎えました。私たちがミサに参加して、その中で拝領している聖体に、今週あらためて思いを向けてみましょう。 みなさんは、食べ物によって性格や考え方が形作られるというような話を、どのように受け止めておられるでしょうか…

三位一体の主日(マタイ28:16-20)

今日の朗読の中で一つ引っかかるのは、弟子たちが指示された山に登り、イエス様とお会いする中で、「疑う者もいた」という部分です。ここでは物語の初めが「十一人の弟子たち」と前置きされているので、明らかにユダがいなくなってからの話なのですが、それ…

聖霊降臨の主日(ヨハネ15:26-27;16:12-15)

聖霊降臨の祝日を迎えました。過ぎた一週間、私は司祭の黙想会に参加していたのですが、太田尾小教区のことを一つ気にかけて一週間を過ごしておりました。気にしていたこととは、疑いもなく日曜日(今日)の天気であります。「御昇天は晴れで、聖霊降臨は恵…

主の昇天(マルコ16:15-20)

ご昇天のお祝いを迎えました。例年この日に山登りを計画していたわけですが、今年は一週ずらして、聖霊降臨のお祝いに回したいと思います。一週ずれたことで、もしかしたらご迷惑をかける方々も出てくるかも知れませんが、どうぞお許し下さい。福音に入って…

復活節第6主日(ヨハネ15:9-17)

学生時代の話なのでもう10年以上も前の話なのですが、図書室で司祭職のすばらしさとか、司祭への呼びかけといったことで記事を集めていたときのことでした。ちょうどとある雑誌で司祭職という特集を組んでいましたので、「これはためになるかな」と思って目…

復活節第5主日(ヨハネ15:1-8)

木曜日に、マリア文庫という視覚障害者を支援している方々にお話をしに出かけまして、約1時間お話をしてきました。内容は、「ボランティアの心」と題しての話でした。もともと、お話を聞いて下さった方々は、一年間かけて「音訳奉仕者の養成」つまり書物を…

復活節第4主日(ヨハネ10:11-18)

昔懐かしの番組ですが、「アルプスの少女ハイジ」というアニメをご存じでしょうか?「口笛はなぜ・遠くまで聞こえるの・あの雲はなぜ・私を待ってるの・おしえておじいさん〜」というやつです。もしご存じなければハイジは幼い頃に両親を亡くして、から始め…

復活節第3主日(ルカ24:35-48)

この暖かい時期に風邪を引きまして、かなり調子を崩しています。こんな時に集中するのは難しいことです。ただでさえ体調不良で集中力を欠いているのに、それに加えて一つでも二つでも集中しづらいことが重なれば、不可能とさえ感じられてきます。今捧げてい…

神のいつくしみの主日(ヨハネ20:19-31)

ヨハネパウロ2世教皇様は、今日のこの復活節第2主日を、「神のいつくしみの主日」と命名されました。そこで、福音の分かち合いに加えて、今日いただくことのできる特別な恵みと、教皇様がこの日に込められた思いを紹介したいと思います。さて福音は、復活…

復活の主日(ヨハネ20:1-9)

主の復活、おめでとうございます。昨日の徹夜祭で、捧げつくしたあとに与えられる喜びは格別だというような話しをしました。イエス様はいのちを捧げつくしたあとに復活の栄光をお受けになりました。私たちは本当に目のまわるような忙しさの中で聖なる三日間…

受難の主日(マルコ15:1-39)

今週一週間はイエス・キリストの出来事の中で一番重要な出来事を迎える週です。それはつまり、イエス様が弟子たちと最後の食事を済ませ、その中で聖体の秘跡を定め、金曜日には人間の救いのために十字架にかけられ、いのちを捧げ、そして最後には、ご自分が…

四旬節第5主日(ヨハネ12:20-33)

イエス様の受難と復活を準備する四旬節も五週目に入りました。来週はいよいよ聖なる一週間となります。今週はこれまで私たちが朗読を通じて準備してきたことの総まとめとなります。第1週では、イエス様の荒れ野での様子が描かれ、神に信頼して生きる生活を…

四旬節第4主日(マタイ22:15-21)

「継続は力なり」という言葉があります。一度うまくいったことでも、その次同じようにうまくできるとは限りません。けれども練習を続ければ、続けてできるようになります。また、突然お祈りしたくなってお祈りするよりも、続けてお祈りする方が、神様の恵み…

四旬節第3主日(ヨハネ2:13-25)

朗読された福音は、イエス様が神殿で大暴れする場面を取り上げています。大暴れと言っても、気が狂ったわけではなくて、弟子たちが聖書の言葉を思い出したように、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」その熱意がイエス様を動かしてあのように振る…

四旬節第2主日(マルコ9:2-10)

皆さんが喜ぶ話かどうか分かりませんが、ついこの前、痛い目にあった話をちょっと紹介しておきます。朝、布団から起きだして着替えていたときのことです。靴下を履こうとしていたのですが、どうも足が今まで以上に遠く感じまして、うーんと体を曲げ、手を延…

四旬節第1主日(マルコ1:12-15)

灰の水曜日から始まった四旬節は、第1週目に入りました。マルコは、イエス様が四十日間荒れ野にとどまり、誘惑を受けられたことを記しています。ただし、ほかの福音記者のように、誘惑の内容に詳しく立ち入ろうとはしません。マルコにとっては、四十日間と…

年間第8主日(マルコ2:18-22)

私が今日最初に切り出すネタは、本邦初公開ではありません。きっと五年前に黙想会の中で聞いたことがあると思います。ゆるしの秘跡の中でのちょっとしたエピソードです。ある小学生のゆるしの秘跡でした。その子はゆるしの秘跡の作法をみっちり教え込まれた…

年間第7主日(マルコ2:1-12)

今日の話は試験のことから入りたいと思います。高校の入学試験を待っている3年生は、とても緊張していると思います。入学試験ではないですが、私の体験を少し話します。みなさんは、百点と満点は、同じだと思いますか?私はあるときまで、同じだと思ってい…

年間第6主日(マルコ1:40-45)

今日の朗読から何かを拾う、それも一つだけ拾い上げるとすると、私はイエス様の次の様子を取り上げたいと思います。それは、「イエスが深く憐れんで、手を差し伸べられた」(41節参照)ということです。イエス様が深い憐れみをお持ちになったということは、特…

年間第5主日(マルコ1:29-39)

今日の福音は、イエス様の三つの働きが収められた朗読といってよいでしょうか。それも、一日の中で見られた働きです。私たちの毎日の生活を振り返るきっかけをつかみたいと思います。三つの働きをきちんと取り出しておきましょう。一つ目は、シモンのしゅう…

主の奉献(ルカ2:22-40)

昨年末のことをしっかり覚えている方は思い出すかも知れません。今日の朗読は、クリスマス直後の日曜日、聖家族をお祝いする中で朗読された箇所とまったく同じものです。前回はこの箇所で家族について考えたわけですが、今回は「いけにえ」ということについ…

年間第3主日(マルコ1:14-20)

今日の福音で、イエス様は漁師に声をかけて、弟子にしました。シモンとアンデレという兄弟、ヤコブとヨハネという兄弟です。どちらも、同じ方法で弟子になりました。イエス様が彼らを見つけ、イエス様が声をかけ、彼らは何かを感じて、舟や網を捨てて、従っ…

年間第2主日(ヨハネ1:35-42)

もう年間の主日に入ってしまいました。ついこの前まで馬小屋を飾っていたような気がしますが、今日の福音は洗礼者ヨハネの弟子だった二人が、イエス様のもとにとどまり、一夜をともに過ごす様子が紹介されました。イエス様のところに泊まったという二人は、…

主の洗礼(マルコ1:7-11)

今日は主の洗礼を記念しています。今年一年は、マルコ福音書が基本になって日曜日の福音朗読が回っていきますので、マルコが書き残した洗礼の場面が朗読されました。読んで気付かれた方もおられると思うのですが、マルコはイエス様が洗礼を受けるときの詳し…

主の公現(マタイ2:1-12)

今日私たちは、主の公現をお祝いしています。主の公現は、イエス様が占星術の学者たちの礼拝を受けられたこと、公の前に現れたことを記念するものですから、神の子イエス・キリストが一般参賀をお受けになったということになるでしょうか。福音書は、いつも…

神の母聖マリア(ルカ2:16-21)

みなさんあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。過ぎた一年は私にとって叙階十年目の年でした。今年は十一年目に入り、一からではありますが、「十」というとりあえずの土台に立って、目標を定めたいと思っております。みなさま…